フィルタ

Oil Filter
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フィルタとは

油のゴミ・異物を取り除くための最も一般的な手段は、フィルタを設置することです。
フィルタには油種、設置場所、最高使用圧力、ろ過精度、用途などに応じて様々な種類があり、それぞれの使用状況に合ったフィルタを選定することが重要です。

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フィルタ一覧

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    サクションストレーナ

    タンク内のオイル吸込み口に設置。タンク内のゴミの吸込みを防ぎ、ポンプを保護します。

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    サクションラインフィルタ

    タンクからポンプに向かう回路上に設置。ポンプへのゴミの混入を防ぎ、ポンプを保護します。

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    サイクロンフィルタ

    クーラントのスラッジを遠心力で分離。
    エレメントが不要なためメンテナンスコスト抑制につながります。

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    インラインフィルタ

    ポンプのオイル吐出側回路上に設置。動作前のオイルを清浄化し、制御バルブや動作部を保護します。

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    切換式フィルタ

    インラインフィルタの一種。常時稼働の回路(メンテナンスによる一時的休止ができない回路)で使用します。

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    リターンラインフィルタ

    動作部からタンクへの戻り回路上に設置。動作後のオイルを清浄化し、回路内で発生したゴミがタンク内に混入することを防ぎます。

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    カートリッジフィルタ

    ポンプ吐出回路や戻り回路上に設置(インラインやリターンライン)。ケースとエレメントが一体型になっている、エレメント交換が容易なフィルタ。

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    ブリーザ

    タンクの空気口に設置することで、吸気と同時に侵入してくるコンタミの混入を防ぎます。

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    オフラインフィルタ

    ポンプモータ付きのフィルタで回路外に設置。タンク内のオイルを清浄化します。

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    インジケータ

    フィルタ用オプション。フィルタエレメントの目詰まり状態を把握する装置。

なぜフィルタが必要なのか

~油圧機器トラブルの7割近くが油の汚れに起因します~

様々な場所に発生したゴミで、油が汚れる

図のように、油圧回路では様々な場所でゴミが発生・侵入します。放置すると油や各種機械の寿命を短くしてしまいます。

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油が汚れると起こる現象

・スラッジ(油の塊)ができやすくなる
・機器の磨耗が激しくなる
・潤滑油としての機能が低下する
・詰まりの発生

汚れた油がご使用の機器にダメージを与え、故障の
原因となります。それを防ぐために、フィルタは必要なのです。
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エレメントとは

弊社独自のろ材を使用したものから一般的なタイプのものまで、ろ過精度も各種豊富に取り揃えています。
また徹底した品質管理により、信頼性の高い製品を安定して供給しています。

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一般ろ紙エレメント「型式記号 : U」

最も一般的に用いられているろ紙のエレメントです。
比較的安価な製品ですが、他の高価な製品と同等の構造・品質管理体制で製作されております。

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金網エレメント「型式記号 : W, UW」

ステンレス製鋼線を編んで製作されたエレメントです。金網製エレメントの最大の特長は、洗浄することにより再利用が可能であるという点です。 真ちゅう製金網を使用しているメーカーもありますが、弊社では、再利用できる利点を最大限に活かすため、耐久性の高いステンレス製金網を採用しております。
ろ過精度は「メッシュ」で表される比較的目の粗い金網から、「ミクロン」で表示される目の細かい金網まで数種類をラインアップしております。

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ノッチワイヤエレメント「型式記号 : K, UK」

ステンレス製ワイヤを凸凹に成型し、その隙間でろ過を行うエレメントです。ワイヤの成型も自社で行っており、金網製エレメントよりも高いろ過精度を実現しております。
金網製エレメントと同様に洗浄・再利用が可能です。エレメント表面が平らで洗浄しやすいといった特長もあります。

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Cろ紙エレメント「型式記号 : C, CH」

マルチパステスト法によりろ過性能が保証されたろ材です。便宜上、ろ紙という名称となっておりますが、ろ材には線形の細いグラスファイバーを使用し、高い空間率と細かいろ過精度を両立させています。
その上、ろ過精度の異なるろ材を重ねてエレメントを構成させていることにより、高いろ過能力を保ったままロングライフを実現しています。

エレメントの構造

ここでは流体がエレメントの外側から内側へ流れるタイプについて説明いたします。

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1.ろ筒(ろ材) プリーツ加工したろ材を筒状に丸めることからろ筒と呼ばれています。ろ材の種類・特徴は「エレメントとは」をご参照ください。
2.エンドプレート エレメント上下の金具です。通常は亜鉛メッキ鋼板(SECC)またはステンレス鋼板(SUS304)で製作されております。用途やフィルタ形状に合わせて様々な形状を用意しております。
3.内筒 ろ筒内部に取り付けられ、ろ筒の補強を目的としております。エンドプレートと同じく、通常は亜鉛メッキ鋼板(SECC)またはステンレス鋼板(SUS304)で製作されております。
4.接着剤 ろ筒、内筒、エンドプレートを接合するためエポキシ系接着剤を使用しております。
5.Oリング(シール材) フィルタ本体との取り付けのためシール材を使用いたします。型式によりOリングやパッキンを使用いたします。
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1.ノッチワイヤ ステンレス製ワイヤ(SUS304)を凸凹に成型しております。
2.エンドプレート エレメント上下の金具です。通常は亜鉛メッキ鋼板(SECC)で製作されております。用途やフィルタ形状に合わせて様々な形状を用意しております。
3.フィンチューブ ノッチワイヤを円周に巻き付けるためのアルミ製(A6063)の筒です。
4.接着剤 ろ筒、内筒、エンドプレートを接合するためエポキシ系接着剤を使用しております。
5.Oリング(シール材) フィルタ本体との取り付けのためシール材を使用いたします。型式によりOリングやパッキンを使用いたします。

対応流体一覧

対応可能流体と流体記号の一覧を示します。
型式記号への流体記号の付与方法については各製品情報をご参照ください。本表は各流体の代表的な仕様との適合性を記したものです。流体によっては適合できない場合もございますので、ご注意願います。

主な使用流体 流体記号 シール材
鉱物油系作動油・ギヤ油 無記号 NBR JIS B2401 1種A相当
アンモニア含有の油 ※1 A NBR JIS B2401 1種A相当
ブレーキ油 B EPDM JIS B2401 3種C相当
脂肪酸エステル系作動油 C NBR JIS B2401 1種A相当
リン酸エステル系作動油 F FKM JIS B2401 4種D相当
水グリコール系作動油
切削液(クーラント)
G NBR JIS B2401 1種A相当
冷凍機油 R ※2
燃料(灯油・軽油・重油) S NBR JIS B2401 2種相当
高含水作動液(HWBF) W FKM JIS B2401 4種D相当
※1 含有量は10%以下
※2 冷媒の種類により異なります。お問い合わせください。

フィルタの性能評価方法

フィルタの性能評価方法については、JIS B8356にて詳細に規定されております。
ここでは各試験方法の概要について説明いたします。各試験の詳細を確認する場合、対応するJIS規格をご参照ください。

性能評価方法 対応JIS番号
フィルタエレメントの組立完全性試験 JIS B8356-2(ISO2942)
フィルタエレメントの破壊試験 JIS B8356-3(ISO2941)
フィルタエレメントの作動油適合性試験 JIS B8356-4(ISO2943)
フィルタエレメントの末端荷重試験 JIS B8356-5(ISO3723)
フィルタエレメントの流れ疲労特性試験 JIS B8356-6(ISO3724)
差圧-流量特性試験 JIS B8356-7(ISO3968)
フィルタエレメントのろ過性能試験(マルチパステスト法) JIS B8356-8(ISO16889)
システム管路からの作動油試料採取方法 JIS B9936(ISO4021)

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