熱交換器とは、液体や気体などの流体を用いてその熱エネルギーを授受させるための機器のこと。作動油/潤滑油の温度を適切にして、システムの稼働効率を上げるとともに、オイルの劣化を防ぐものです。
ラジエータ、オイルクーラ、チャージエアクーラ、EGRクーラなど、自動車や産業機器にはなくてはならない重要な機器です。
弊社では、様々なタイプの熱交換器をご用意しておりますが、大きく分けて2つのタイプがございます。
高温流体が流れる胴体(シェル)内に、冷却管(チューブ)が通っており、そこを流れる低温流体によって、高温流体を冷やすタイプの熱交換器・オイルクーラです。
高温流体が流れるラジエータに、ファンモータで空気を当てて、流体を冷やすタイプの熱交換器・オイルクーラです。
シェル&チューブ式熱交換器の代表的な構造について解説します。
ローフィンチューブは鋼管外面に転造加工を施し、フィンを形成した鋼管です。
主に発電所、石油精製設備、冷却設備など、各種熱交換器に使われております。
自社開発のフィン加工機を使用し、チューブにフィン加工を施しております。
冷却管の小径化により、伝熱係数が高くなり、熱交換器の効率が上がります。同じ径の本体に、より多くの冷却管を設置することが可能となり、冷却面積が大きくなります。
一般的なフィンチューブよりもフィンの山数を多く設定しております。これにより大きな冷却面積を実現できます。
あらゆる材質、径のフィンチューブ製作が可能です。
熱交換器の冷却水は下表に示す水質基準でご使用ください。
項目 | 冷却水 基準値 |
傾向 | ||
---|---|---|---|---|
腐食 | スケ-ル | |||
基準項目 | Ph[25℃] | 6.5~8.2 | ○ | ○ |
電気伝導率[25℃](ms/m) | 80以下 | ○ | ○ | |
塩化物イオン(mgCl-/L) | 200以下 | ○ | ||
硫酸イオン(mgSO4-2/L) | 200以下 | ○ | ||
酸消費量(pH4.8)(mgCaCO3/L) | 100以下 | ○ | ||
全硬度(mgCaCO3/L) | 200以下 | ○ | ||
カルシウム硬度(mgCaCO3/L) | 150以下 | ○ | ||
イオン状シリカ(mgSiO2/L) | 50以下 | ○ | ||
参考項目 | 全鉄(mgFe/L) | 1.0以下 | ○ | ○ |
全銅(mgCu/L) | 0.3以下 | ○ | ||
硫化物イオン(mgS2-/L) | 検出されないこと | ○ | ||
アンモニウムイオン(mgNh4+/L) | 1.0以下 | ○ | ||
残留塩素(mgCl/L) | 0.3以下 | ○ | ||
遊離炭酸(mgCO2/L) | 4.0以下 | ○ | ||
安定度指数(R.S.I) | 6.0~7.0 | ○ | ○ |